朋和産業の歴史や製品の特徴と現在

千葉県の朋和産業株式会社は、船橋市に本社と工場を有する企業で、主に食品の軟包装資材を取り扱っているのが特徴です。
設立は1962年のことで、当時は東京の墨田区に拠点がありましたが、1967年に現在の船橋市に本社工場が誕生したのを機に、1979年に本社移転を行っています。

90年代には子会社の東洋化工包装株式会社の吸収や、レンゴー株式会社のグループ入りを果たし100%の子会社になるなど、着実に企業としての力をつけてきました。
現在に通じる経営が本格化したのは、2001年に現習志野工場の製版棟が増築されたあたりのことです。

 

食品メーカーの厳しい要求に対応できる商品開発や供給体制

その後は、東京都港区大門のデザイン室開設や本社工場のグラビア棟増設、新ジスグランデ株式会社の子会社化や吸収合併と続きます。
朋和産業株式会社が強化してきたのは、食品メーカーの厳しい要求に対応できる商品開発や供給体制で、更に生産性を上げ原価を抑えつつ品質アップを図る生産面の改善です。

ミスやロスの削減に取り組むと、原価が改善されて生産性も上がりますから、品質の追求こそが合理的だといえるでしょう。
その当たり前のようで難しいテーマに取り組み挑戦し続けてきた結果、多くの食品メーカーから信頼される企業へと成長を果たしています。

 

朋和産業株式会社が手掛けている製品

スーパーに並ぶ食パンや惣菜パン、コンビニのおにぎりやサンドイッチの袋はいずれも、朋和産業株式会社が手掛けている製品です。
一方では、調理の負担軽減や時短に繋がるチルドや冷凍食品も、同社が得意としている製品の1つで、食品の品質と賞味期限を高く長く保つべく日夜改善に取り組んでいます。

食品という鮮度が重要な商品を包装する以上、同社は食品メーカーの期待を背負い、消費者に安全な商品を届ける必要があります。
数日中に消費する前提のデイリー商品は、短期間食品の鮮度を保ちつつ、開封時に開けやすいことが求められます。
チルドや冷凍食品の包装に共通するのは、素材が分別しやすくごみ出しが楽なことです。

それは米菓などに採用されるラミネート袋、お湯で温められるレトルトやフタつき、チャックつきの袋も同様です。
このように、同社が取り扱う製品の範囲は広く、軟包装資材と一口にいっても多岐にわたります。

 

食品に特化して商品開発や提供を続けてきた

しかし、食品に特化して商品開発や提供を続けてきたからこそ、特定の分野で信頼され高い評価を受ける企業になっているわけです。
お店に並ぶ多大手企業の食品の多くは、パッケージに名前こそないものの、朋和産業株式会社が供給の一端を担っているのは確かです。

品質を追求する姿勢はマーケティングやメディカル分野にも広がり、前者は売れる商品作りの提案を行うことで、食品メーカーの判断に影響力を持つまでになりました。
後者のメディカル分野は、衛生面で求められる信頼性が非常に高いことから、商品開発の難易度は食品と共に高く、しかも医療業界で受け入れられるまでが大変です。
それでも、食品業界における実績や品質に対する姿勢が評価され、朋和産業株式会社の実績や認知はますます広がりを見せます。

パッケージの生産は一貫した仕組みで、プレゼンテーションで素材の提案や改善・改良を図り、商品企画やマーケティングリサーチ、そしてデザインデータの作成も担います。
次に製版データの作成が行われ、製版や印刷にラミネート加工、スリット加工を経て製袋の完了に至ります。
品質管理は臭気や強度を含め徹底的ですし、バーコード管理などを用いて在庫の把握や速やかな出荷が可能です。

 

環境保全の取り組みや法規制の遵守の徹底

また、朋和産業株式会社は社会で事業活動をする企業の責任として、環境保全の取り組みや法規制の遵守の徹底、広報と啓発活動の推進を約束しています。
近年は新しい食品安全の国際規格認証取得や関東の物流センター開設など、勢いは衰えることなく事業が拡大中です。

従業員の間では、社会に役立てる仕事ができると評判で、仕事に対する責任と共に権限が与えられたり、良い人間関係が築ける社風と好評です。
達成感を覚えたり成長を実感できる余地もありますから、働く人が自分らしくのびのびと仕事に取り組めている印象です。

歴史ある会社なので、やや年功序列的な雰囲気は残っていますが、勤務時間はまずまずで有給も消化できる方ですから現代的だといえます。
福利厚生や出産と育児の支援制度にオフィスの快適性実現など、多方面に力が入れられており、従業員にとって働きやすい職場作りが行われています。
教育や研修制度もありますし、人事評価も悪くないと評判ですから、そういう会社が食品の包装パッケージを提供していると考えると納得です。

誰にとっても働きやすく不満が出にくい職場というのは、一朝一夕で作り上げることができないものです。
地道な努力と現状に満足しない挑戦の姿勢によって、評価される組織が確立するに至ったと思われます。

食品分野における軟包装資材のシェアや技術力が自慢ですし、今後に向けたビジョンを持っていますから、将来性を感じさせる企業といっても過言ではないでしょう。
実力があれば20代でも管理職になれますし、女性も出世可能と好評ですから、改めて魅力的な会社だと分かります。

参考:朋和産業株式会社の取り組みと評判を調べてみた

最終更新日 2025年6月15日 by ekisai